『THE UNSUNG WAR』イベントレポート
アミューズメントスタジオZYXにて5/6(土)に開催されたDDRイベント『THE UNSUNG WAR』の様子です。
またレポート中の表記として、曲名の後にある(L)、(S)、(H)、(C)はそれぞれ楽、踊、激、鬼譜面を示します。
◆2006年5月6日(土)11:30:王子ZYXに到着
前日からの夜勤を終えた後で眠気がちょっと襲ってくる状況で、
とりあえず昼食も含めた朝食を近くのマックで摂ることに。
こうして王子駅前のマックで朝食や昼食を済ますのもこれが最後になるのかな…
◆11:40頃:ZYXの中へ
朝食を食べ終わって王子ZYXの中へ。
この段階で私がざっと周りを見た限りで参加者・ギャラリーを含めて100人以上いたと思います、
同時開催の『Beatmania Battlers Returns』のほうも人だかりができていました。
またDDRのほうの予選は既に終了していたもののスコア手間取っていたようで
時間が掛かっていたようでした。そこでその待ち時間を使って、
2台あるうちの片方の筐体の音を切って、もう片方の曲を聴きながらプレイをする、
ということをしていました。これが面白くてじっくり見ていたり。(笑)
◆12:10頃:予選結果発表
予選課題曲は“PARANOiA(H)”、予選参加者は最終的に80名いたそうです。
その中で1位だったのは、オールパーフェクト(AAA判定、8000万点)を叩き出した
☆みっちい☆さん、プレ静さん、Lworldさん、BEATNICさんの4人でした。
48位のボーダーも相当得点が高かったような…相変わらずレベルが高いです。
◆12:15頃:本選1回戦スタート(48名→24名が2回戦へ進出)
ここからいよいよトーナメント戦に突入。
本選1回戦の課題曲は“DanceDanceRevolution(H)”と“Seacret Rendez-vous(H)”、
対戦カードが与作さんの引くクジによって決められていきます。
課題曲については、恐らくどちらも得意・不得意が分かれる曲だったように思えます。
でもっていつも思うのですが、別に意図的に組んでいるわけでもないのに
こういう時って不思議と幾つかの大会を見てきた人なら是非見てみたい好カードが自然と発生するもので
今回もいきなりBEATNIKさんvsRYUさんというカードからスタートをして
その後もプレ静さんvsJun-Gさん、TAKEさんvsNanaさん、じゅんのすけさんvs人間廃業(笑)さんetc…
息をつけない素晴らしい対決カードが多く見られました。
そんな緊迫した中でプレ静さんが逆転のSeacret Rendez-vous(H)AAAを出したり
fujitakeさんがDanceDanceRevolution(H)でAAA出したのは凄かったなぁ。
◆13:40頃:本選2回戦スタート(24名→12名が3回戦へ進出)
本選2回戦の課題曲は“PARANOiA MAX -Dirty Mix-(H)”、“Share my love(H)”、
“Orion 78' -civilization mix-(S)”、この中から各自2曲選択して被らなければそのままプレイ、
被ったら選ばれていない2曲をプレイするというルールでした。
前から2〜3列目で見ていたのでそれぞれの方の表情とか見ることができるのですが、
結構頭を抱えていた人が多かったように思えます。
特にShare my love(H)の選曲では思いのほかイヤな顔をする人が多かったような。
確かにスコアもあまり伸びなかった人もいたように思えます。そんな中でSyuさんのAAAはお見事でした。
また☆みっちぃ☆さんがPARANOiA MAX -Dirty Mix-(H)でAAA達成も凄かったですね…
でもやっぱり一番凄かったのがプレ静さんvs人間廃業さんの時でしょうかね…
Orion 78' -civilization mix-(S)とShare my love(H)で1対1のイーブンになったあと、
最後のPARANOiA MAX -Dirty Mix-(H)でプレ静さんが見事にBOO1発以外全てPerfectを達成。
実は人間廃業さんというのが発狂系で強いと言われているYASUさんで
そのかた相手にこの結果を出しての勝利はお見事でした。
※近くにいた人とはプレ静さんちょっと不利だな…と話していたほどでしたし。(^^;)
◆14:35頃:本選3回戦スタート(12名→6名が準決勝へ進出)
本選3回戦は規制ありの自由選択制、各自1曲ずつ課題曲を決めて
その2曲を使って対戦をしていました。(※1対1の場合は“Healing Vision -angelic mix-(H)”で勝負)
最初はBEATNICさん vs Syuさん、選曲がElectro Tuned (the SubS Mix)(H)とAM-3P(H)というのが
何とも渋くて嫌らしい。(笑) 結果は2本ともSyuさんが奪って準決勝へ。
そのお隣ではプレ静さん vs Nanaさん、
ここまでで勝ち残った中では優勝候補に入ると思われるNanaさん相手に
プレ静さんがどういった形で戦いを挑むのか注目をしていました。
最初に選曲をしたのはプレ静さんで“Midnite Blaze(H)”、ここでもAAA判定を出して1本先取。
続いてNanaさんが選んだのは“三毛猫ロック(H)”、さすが自分が選んだこともあって1対1に。
そして最後のHealing Vision -angelic mix-(H)、結果は1歩目だけGreatで
それ以外全てPerfectを叩き出したNanaさんの勝利。
スコアにすると390点のロスのみ・・・凄すぎる。
続いて、こちらも好カードになったAKKさん vs fujitakeさん、
確か2人とも歴代の戦争での優勝者だったよな…凄いぶつかり合いです。
ここでもfujitakeさん選曲の“CAPTAIN JACK (GRANDALE REMIX)(H)”、
AKKさん選曲の“TSUGARU(H)”と持ち曲できっちりと勝利を収めて3曲目へ。
そして制したのはfujitakeさんでした。
4組目は個人的には実はこの対戦をかなり注目していたC-GREENさん vs 牙鳳さん、
私が最近DDRイベント関連に行ってなかったせいもあるかも知れませんが
ちょっと聞きなれないお名前だったので凄く楽しみでした。
牙鳳さんについては川崎PIAでのSuperNOVAのロケテスト時に
Fascination MAXX(H)をAA判定でクリアしたのを聞いていたので
その実力はかなりのものだと思っていましたが、近くにいた方に聞いたところ
BEMANI関連全般をやっているものの、ある程度までやり込んだ後はやらない方だそうで
そういった意味では全力でやりこんでいたFascination MAXX(H)の時とは
状況が違うのではないかとの見解でした。
最初は牙鳳さんの選曲で“V(C)”、安定したプレイで見事に先制。
続いてC-GREENさんの選曲で“LEADING CYBER(H)”、
このかなりシビアな曲でも牙鳳さんが勝って準決勝へ進出しました。
じっくりと見させていただいたのですが全体的に安定したプレイだなという感じでした、
しかもドタ踏みじゃなくて比較的静かな足運びだったのが印象的。
これで高校生というのだからまさにニューフェイス、
これからのDDRのインターネットランキングや大会などで活躍してくれそうです。
5組目はSTMさん vs リバさん、対決前にSTMさんが寝落ちしていて
対戦前にモニターに表示される画面が“寝落ち200”になっていたのは面白かった。(笑)
最初に選曲をしたのはリバさんで“WAKALAKA(H)”、ここではSTMさんがGreat1を出して先制。
次にSTMさんの選曲で“LEADING CYBER(H)”、lこれもSTMさんがきっちりと抑えて勝利。
最後は水瀬yazzrowさん vs ☆みっちぃ☆さん、
まずyazzrowさんが選んだ“革命(H)”、自分の選んだ曲で見事にGreat1を叩き出して先制。
続いて☆みっちぃ☆さん、選曲は何と“Ska a go go(H)”でしかも全部繋いでGreat2…あり得ません。(^^;)
ラストのHealing Vision -angelic mix-(H)、ここでも☆みっちぃ☆さんがGreat1を出して完勝。
まさに恐れ入りました…という感じです。凄かった。
こうしてSyuさん、Nanaさん、牙鳳さん、fujitakeさん、STMさん、☆みっちぃ☆さんの6人が準決勝進出となりました。
◆15:05頃:休憩に突入
ここで一旦休憩に。
それと同時に右側にあった筐体が解体されて運ばれていき、
元々ZYXにあった左の筐体がちょっと前のほうに移動しました。
そしてその間に与作オフ30thの事前エントリー者向けの受付がスタート。
自分も登録していたので早速受付に行きました。
その際に受け取った名札がこれ。
ご心配おかけしてすみません…(^^;)
◆15:20頃:Performance EXhibitionスタート
戦争というイベントでは珍しいパフォーマンス部門の開設、
その意図として、当日貰ったパンフレットに書いてありましたが
「華やかなプレイが閉店するZYXに飾りを添えてくれる」ということだそうです。
今回は出場者もスタッフ側にて選ぶというもの、採点方式という形をとっていますが
ここらへんはPSSP2003の時のような位置づけなのかも知れません。
そして肝心の審査員ですが、どうやら最初に受け取ったパンフレットの中に
その審査用紙があった人が選ばれた模様、自分はトイレに行ってたときに
発表があったので詳細は分からなかったのですが、どちらにせよハズレだったようです。(涙)
そしてパフォーマンス部門がスタート。
最初に基準パフォーマンスとなる汚。さんが登場。
使用曲はBE LOVIN(DP・L)、さすがパフォーマーさんという感じで
基本的な動作は全て盛り込んでいたような気がします。
ただ基本パフォーマンスという位置付けを担当した為か印象としては地味目。
ここを基準の7.5点として審査員のかたは得点をつけていくことになります。
最初に登場したのは卵王子さん。
2年前の『BE CARTOON HEROES 2004』の打ち上げと裏PBO3thの時にはお世話になりました。m(_ _)m
個人的には被り物をするという印象があったのですが、今回はそういった小道具は一切無し。
使用曲はBREAK DOWN!(SP・L)、こちらも背面プレイで基本的な動きを取り込んだような感じでした。
でも最後に卵さんが服を脱いで筋肉質の素晴らしいボディを披露!そこで会場から拍手が沸き起こりました。
正統派で攻めながら最後で決めるところが素晴らしいと思いました。(笑)
2番手は電撃まつキックのお2人。
いきなり南海キャンディーズのように「どうも!電撃まつキックでーす!」「バン♪」の登場でいきなり会場をとりこに。
続けて「採点をする際には与作さんに敬意を表するため0.439点とつけて下さい」とのお言葉が。(笑)
そして使用曲はMAXX UNLIMITED(DP・EDIT)、曲にあわせて小道具を使ったりダッシュしたり
ちゃんと譜面もそういった演出にあわせて作成されていて、とにかく笑わさせていただきました。
毎回こういった大会ではつきものですが、本当に久々にあそこまで笑ったなぁ…素晴らしい!
3番手は群馬ァマァツインズ、COHさんと弟さんのお2人によるパフォでした。
使用曲はera(DP・L)、今までどちらかというと笑わせてくださる形のほうが多かった気がしましたが
今回は全く違った、まさに“新境地"という言葉があうパフォーマンスでした。
2人でコンビネーションを組んだりするのですが、途中で前後に並んで釈迦のように
複雑に手を動かしたりするあの動作は圧巻、DDRパフォーマンスの新しい形を見ました。
4番手はlissetのお2人。
スーツ姿とジャージ姿(?)で登場、使用曲はJET WORLD(DP・L)。
プレイ前の言葉で「真面目にやります!」というお言葉でしたが、
その中で繰り広げられるやり取りはやっぱり面白かったですね。(笑)
そして最後は大仏+bozu。
いきなり大仏のお面を被った人が黙ってメモリーカードを差し込んで、手をあわせる。
続いてstoicのTaQさんのような格好をした坊主役のひとが
座布団と木魚、そして仏壇とかでチーンと鳴らすやつとお菓子を持って
DDR筐体の前に座禅を組んで座りました。この時点で会場から笑い声が。
使用曲はGamelan de Couple(DP・EDIT)、曲にあわせて坊主が木魚を叩いたりチーンとならして
後ろで大仏が踊っていました。よく考えたなぁー。
そして最後に大仏が「終わりました」だっけな?の立て札を置いて帰って終了しました。
会場からはあふれんばかりの拍手と歓声、そして笑い声が飛んでいました。
幸いにも目の前でそのパフォーマンスを見られた自分は本当にラッキーだったな…
以上でパフォーマンス部門は終了しました。
どれもレベルが高くて今回の審査員の方はかなり悩んだのではないかと思います。
結果は最後の表彰式の部分で書きます。
◆15:55頃:準決勝スタート(6名→2名が決勝へ進出)
パフォーマンス部門の余韻が残ったまま続けて準決勝へ。
ルールは鬼コース:NAOKI platinumコースで対決、そして勝利をした3人の中から
更にスコアが一番低い人が脱落というかなりシビアなものです。
(補足)NAOKI PLATINUMコースの曲
1 BRILLIANT 2U(K.O.G G3 MIX) (C)
2 DYNAMITE RAVE(B4 ZA BEAT MIX) (C)
3 CELEBRATE NITE(EURO TRANCE STYLE) (C)
4 B4U(B4 ZA BEAT MIX) (C)
5 BURNIN' THE FLOOR(BLUE FIRE mix) (C)
6 D2R (H)
1組目はSyuさん vs Nanaさん。
1曲目からNanaさんが徐々にリードをしていく展開で、
最後のD2Rで一気に引き離して勝利、スコアも5000ポイントと大台に乗りました。
2組目はfujitakeさん vs 牙鳳さん。
本選3回戦にも書いたようにかなり注目をしていた牙鳳さんが登場、
相手は過去戦争を2度制しているfujitakeさん、かなり厳しい相手だったと思います。
そんな状況でスコアは1曲終わるごとにリードしているほうが変わる大混戦、
最後の曲が終えてのスコアは4930対4923、僅か7点差でfujitakeさんの勝利でした。
本当に惜しかったなぁ…牙鳳さん。次が非常に楽しみです。
そして3組目はSTMさん vs ☆みっちぃ☆さん。
こちらは終始☆みっちぃ☆さんがリードをしていく展開、
結局4666対4986で☆みっちぃ☆さんが勝利を収めました。
それと同時にNanaさんと☆みっちぃ☆さんの決勝進出が決定、
ルールにより一番スコアの低かったfujitakeさんが脱落となりました。
これ本本当に悔やみきれないだろうな…
◆16:48頃:決勝スタート!
準決勝戦で鬼コースをプレイしたこともあって、ここでインターバルをとる15分間の休憩へ。
その間も残った2名は筐体の上で決勝で使用する課題曲を決めていました。
そして16:48、いよいよ決勝戦がスタート。
戦争名物の映像による演出もあって会場の盛り上がりは最高潮に。
決勝戦は各選手が好きな曲を2曲選べる自由選択制、
選曲には規制(足7〜9の激・鬼限定)があるものの、
相手の同意が得られれば全曲から選ぶことが可能というものでした。
1曲目:“TSUGARU(H)”
Nanaさん:89,305,600 (Great4)
☆みっちぃ☆さん:89,253,120 (Great6)
2曲目:“GRADIUSIC CYBER (AMD G5 MIX)(H)”
Nanaさん:88,904,185 (Great8)
☆みっちぃ☆さん:89,1547,395 (4-0-1-2)
3曲目:“The Least 100sec(H)”
Nanaさん:79,271,975 (Great8)
☆みっちぃ☆さん:79,6237,875 (Great6)
決勝にふさわしいハイレベルな戦いが繰り広げられ、
☆みっちぃ☆さんがここで王手をかけました。
そして運命の4曲目…選ばれた課題曲はなんと“MAX300”!
先に書いたルールにもあるように、規定対象外の曲を選ぶ場合は両者の同意が必要です。
ただこうして持ってきたということは、2人とも同意の上でということ。
会場からは勿論盛大な拍手が沸き起こっていました。
そして、その結果は…
Nanaさん:98,683,200(11-0-0-0)
☆みっちい☆さん:98,944,000(6-0-0-1)
両者ともMAX300(H)を見事に終盤まで繋いでいました、
そして最後は☆みっちい☆さんが粘りの勝利。
この瞬間、☆みっちい☆さんの『THE UNSUNG WAR』のスコア部門優勝が決定しました、
おめでとうございました!
◆17:05頃:表彰式、そしてエキシビジョン…
最後の戦いが終わって、ひと息つくまでもなくそのまま表彰式へ。
まず最初に『Beatmania Battlers Returns』の優勝者から。
優勝したのはBEATNIKさん、おめでとうございます!
続いて『Performance EXhibition』。
電撃まつキックさんのお願いにあった0.439点をつけた審査員が3人いらっしゃったことが
発表されたりして笑いに包まれながら、優勝したのは大仏+bozu!
ただ大仏がこの時どこかに行ってしまっていたため、後回しに。
そして『THE UNSUNG WAR』優勝の☆みっちぃ☆さんの表彰が。
商品として電撃まつキックさんがパフォーマンス中に与作さんにプレゼントをした
雑誌『チャンピョン』のついたチャンピョンベルトが渡されていました。(笑)
そのほか各部門で優勝した人にはDiverse SystemのCDが渡されていました。
2つの表彰が終わったところで、ようやく大仏が登場。
“喋れない”のできょろきょろしたり色々なことをしながらCDを受け取り、
そして最後に会場全体で合掌…なんという終わり方なんでしょうか。(笑)
そして、与作さんがさちるさんを呼んでDDR筐体へ。
選んだのはPARANOiA(Basic)、見事に与作さんがAAA判定を出してくれました。
この後、いつものエンディングロールが流れてイベント全工程が終了。
与作さんの涙ぐんだ「おつかれさまでした!」の掛け声と共に
会場全体から暖かい盛大な拍手が送られていました。
PSSP2003の時などでも思ったけど、本当にここにいれてよかったと感じた時でした。
拍手が鳴り止まない状態で与作さんから「オフへ行くぞ!」という掛け声が。
同時に会場の撤収作業がスタートをしました。
邪魔にならないように自分も中心部から早めに離脱、そのときスタッフの方が与作さんを抱擁していたのを見ました。
毎度のことながら準備とかも大変だろうし、今回はZYXへの思いが強かったのもあって
色々なものがこみ上げて来たのでしょうね…うちらだって胸が熱くなるものがあったし。
実際ZYXでの最後の大きなイベントとして『THE UNSUNG WAR』が開かれましたしね…
参加されたみなさん、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。
そしてZYXのみなさん…本当にありがとうございました!